障がいのある人の創作活動についての研修会:中村政人

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1月24日(火)にポコラート アキタでは秋田県立比内支援学校にて教職員の方々を対象に中村政人氏(アーティスト 東京芸術大学教授 アーツ千代田 3331統括ディレクター)による障がいのある人の創作活動についての研修会・対話型ワークショップを開催いたしました。
_DSC0897web中村さんはご自身の自己紹介のあとにまず参加者の方々に障がいのある人と創作活動をするうえで現状での課題点や疑問点などをそれぞれ書き出してもらいました。
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そして中村さん自身が審査員として関わっておられる「ポコラート全国公募展」の中から選ばれた作品について、作品画像とともに、その作品の魅力や、その作品の背景にある作者と支援者の創作活動に対する取り組み方や、よりよい創作環境の設定についてのおはなしをしてくださいました。
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そのおはなしの中で、障がいのある人の創作活動において支援者として重要な点は、芸術に関する高度な知識ではなく、作者(障がいのある人)が、生み出す、もしくは創りだすものに対して、まず「受け入れる」ということであるということ。そして「受け入れた」あとに支援者として、作者とともに、制作しやすい環境を考え、整えていき、その後制作を「見守る」ことであるという中村さんのおはなしがとても印象的でした。
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そして最初に参加者の方々に書き出して頂いた現場での課題点や疑問点について中村さんとの対話型のワークショップを進めて頂きました。参加者の皆様からあがってきた課題点の中には

  • 描くこと、表現することを「苦手」と感じている生徒に「楽しい」と感じられる体験をさせるにはどうしたらよいか。
  • 生徒の自由な発想・創造性を引き出そうとしつつ、つい指導をしてしまうこと
  • 生徒が作る作品の評価の基準をどこに設定して指導にあたればいいのか
  • 作った作品をどういうかたちで発信していったらよいか

といった実際に現場で指導をされている参加者の皆様からのリアルな課題点や疑問点に対して、中村さんはひとつひとつ対話を交えながら解決策を模索していきます。
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室内に飾ってあった絵を例に、鑑賞する際に作品から何を「気づける」かといったおはなしも。

 

研修会をふりかえってみて感じたのは、支援者として、「見守る」ことと「指導」することとのバランスの取り方がとても重要だという点です。特に今回参加して頂いた現場で直接指導にあたられる教職員の方々の中にはまさにその点で悩まれている方も多かったようです。また美術・創作活動という多種多様な意味や価値が伴うことに関して、もっと知りたい、学びたいという意識を今回参加して頂いた皆様から感じました。ポコラート アキタでは今後ともこのような障がいのある人の創作活動について学べる場を研修会として開催していく予定です。ご興味や研修会についてのご相談等ございましたらこちらまでご連絡ください。

 

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